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Bean to Barはカカオ農家の最適解ではない

Bean to Barはカカオ農家の最適解ではない

フーズカカオの福村です。煽りタイトルですが、農園側の人間として伝えるべきだと思って筆をとりました。 Bean to Barをやっているチョコレートメーカーさんやその商品を買う消費者のみなさんに知っておいてほしい数字的な話をひとつ。 ※この話は僕らが活動するインドネシアスラウェシ島エンレカン県での知識をもとにしているので他の地域でも全く同じということはないことをご承知おきください   ファインカカオは農園での買取価格がバルクカカオに比べて高いのは事実 従来の商社さんが仕入れる物量の多いカカオ豆をバルクカカオ(Bulk Cacao)と呼びます。 一方でBean to Barを行う事業者さんが仕入れる品質が高く、風味の良いカカオ豆をファインカカオ(Fine Cacao)と呼びます。 Bean to Barではファインカカオを使います。ファインカカオは品質が高い分、農家さんにはその分高いお金を支払います。 例えば、ぼくらが活動するエンレカンではバルクカカオは200~250円/kgほど。ファインカカオなら約400円/kg~の価格を支払います。 これらは事実です。ですので、単純に考えれば全部ファインカカオにすると農家さんの収入は2倍程度まで上昇するのでは?と考えます。 だから、全部ファインカカオでつくればいいじゃんと思います。 ところが   時間の罠 バルクカカオとファインカカオの生産には圧倒的な時間的コストの差があります。 ファインカカオをつくるためには、 選別 良い発酵 丁寧な乾燥 の3つが必要です。 工程を簡単に整理すると <バルクカカオをつくるとき>...
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