オリジナルチョコレートOEMの成功とは?失敗しない依頼方法と、理想のパートナー選び

オリジナルチョコレートOEMの成功とは?失敗しない依頼方法と、理想のパートナー選び

1. OEMとは何か?「つくる」ではなく「翻訳する」仕事

一般的にOEMは、“他社ブランドの商品を代わりにつくる”ことと説明されます。しかし、オリジナルチョコレート生地のOEMはそれでは不十分となります。

なぜならチョコレートは
素材選定 × 焙煎 × 加工 × 配合 × 仕上げ
という複数のレイヤーで構成されており、

“同じレシピ”でも素材の選定と扱い方によって
“同じ味”になるとは限らないからです。

だからこそ、当社のOEMは 「ブランドの世界観を味に翻訳する」 ところから始まります。


■ 2. チョコレートOEMでよくある失敗(業界のリアル)

▼ ① 小ロットを断られる

工場側は「段取り」「歩留まり」「切り替えコスト」が大きく、小ロットは採算が合いづらい。

▼ ② 思った味にならない

大量生産向けのレシピに合わせられ、ブランド独自性が消えてしまう。

▼ ③ 原材料の持ち込み不可

「うちのチョコを使ってください」「既製品のチョコを使ってください」という制約が多い。
→ とくにBean to Barではない既製品のクーベルチュールは白砂糖やバニラ香料、乳化剤、といった甘いチョコレートとして使いやすくするための添加物や素材が豊富に使われており、チョコ原料の香りを活かしたいブランドには致命的。

▼ ④ 見積もりが不透明

「とりあえず作ってみないとわからない」と言われがち。

▼ ⑤ ブランドと風味の整合性が取れない

外装と味の世界観がズレるとブランドが弱くなる。

OEMを依頼する側の失敗は、
実は “工場側の事情を知らないこと” が原因で起こります。


■ 3. なぜOEMは“小ロット・自由度”が難しいのか?(工場の論理)

チョコレート製造には、
「素材の風味調整」「加工にかかる時間」「連続性」「作業性」「ライン洗浄」など
変数調整が可能な工程がいくつも重なります。そのため、逆にいえば小ロットだと調整を増やせば増やすほど

  • 洗浄コストが高い

  • 歩留まりロスが大きい

  • レシピ切り替えコストが重い

  • 生産効率が下がる

  • 素材の仕入れコストが高い

つまり、工場規模が大きいほど
**「大量生産が正義」**になりやすい。

その結果、
“ブランドの世界観を反映したい”依頼者とのズレが生まれる。

フーズカカオが目指すのは、
そのズレを最初から取り除いた柔軟な設計思想が実現できるOEMです。


■ 4. フーズカカオはなぜ“小ロット × 高自由度”が可能なのか?


 ① 素材開発から始まるOEM

自社でカカオ豆の発酵・焙煎から行っているため、
「目的の香りをつくる」ことが可能。

 ② レシピを決める前に“香り”を決める

一般OEMとは逆に、
まず素材の個性 → 風味設計 → レシピの順に組む。

 ③ 小ロットに最適化された設備・工程

少量でも品質が落ちないようラインを分けて構築。

 ④ 原料持ち込みも柔軟に対応

他社にはない自由度。
お客様の持つ独自性の高いスペシャルティ食材との相性も高い。

 ⑤ デザイン・世界観に合わせた“味の翻訳”

パッケージやブランドストーリーから逆算して製造する設計思想。

これらを実現できる理由がクラフト(手作業)×効率と安全性の高い装置の導入にあります。決して大量生産ほど安い金額は実現できませんが、オリジナリティのある商品の実現を目指します。


■ 5. OEM依頼前に絶対に決めておくべき5つの項目

以下の5つのポイントを抑えることでスムーズにOEMが進められます。

1)希望ロット

どれくらい必要か?
→ 迷っている場合でも相談可。

2)用途

店舗販売、ギフト、ノベルティなど用途によって風味や保管性、サイズなどの仕様を整えます。

3)世界観・ストーリー

味の方向性の核となります。

4)予算

ロットと原料によって変動しますが、大きく「素材費用」+「加工費用」+「充填包装費用」に分類できます。

5)納期

レシピが決まっていれば最短2週間で納品可能です。
企画、試作、本製造が必要な場合は最短2ヶ月を見積もってください。

※パッケージをオリジナルでつくりたい場合、当社ですでに使用しているパッケージにオリジナルデザインを充てることでスピーディな商品化を実現可能です。


■ 6. 実際のOEMの流れ(フーズカカオ基準)

  1. ヒアリング(世界観・用途の確認)

  2. 素材提案(産地・加工)

  3. 試作(焙煎・レシピ設計)

  4. 味調整

  5. 量産

  6. 納品


■ 7. まとめ:あなたのブランドが“愛される風味”を持つために

チョコレートはただの甘い食品ではないというのがフーズカカオのものづくりの根幹にあります。香料を入れた甘いお菓子というよりも、風味を楽しむための嗜好品。
それは、香りの記憶であり、文化であり、物語。

だからこそOEMは、
製造ではなく“ブランドの誕生の瞬間を共につくる仕事”
だと私たちは考えています。

もしお客様が
「チョコレートで世界観を表現したい」
「自由度の高いパートナーと組みたい」
と感じているなら、一度相談してください。

届けたいチョコレートづくりを一緒に実現しましょう。

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