オリジナルチョコレートをOEMでつくるとき、味やパッケージと同じくらい大切なのが食品表示です。
表示に誤りがあると、商品の回収やラベルの刷り直しにつながり、アレルギー表示の誤りはお客様の健康にも関わります。一方で、初めてOEMで商品をつくる方にとっては、「何を、誰が決めるのか」が分かりにくい部分でもあります。
この記事では、チョコレートOEMで知っておきたい食品表示の基本と、OEM先との進め方を解説します。
表示の責任は「販売者」にもある
OEMでつくった商品を自社の名前で販売する場合、食品表示の内容については販売者も責任を負う立場になります。製造を委託していても、「工場が作った表示だから大丈夫」と任せきりにせず、内容を一緒に確認することが大切です。
一般的には、原材料や配合、アレルゲンの情報は製造を担うOEM先が用意し、商品名や販売者の情報などは販売者が用意して、両者で確認しながら表示を完成させていきます。
チョコレートに必要な主な表示項目
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 名称 | 商品名ではなく、中身を表す一般的な名称。チョコレートはカカオ分などによって名称の扱いが変わるため注意 |
| 原材料名 | 使用した重量の多い順に記載 |
| 添加物 | 乳化剤や香料など。原材料と区別して記載 |
| アレルゲン | 特定原材料の表示は義務。乳、小麦、卵、落花生、くるみなどはチョコレートで特に関わりやすい |
| 内容量 | 重量や個数 |
| 賞味期限 | 品質が保たれる期限。根拠となる検証に基づいて設定する |
| 保存方法 | 「直射日光、高温多湿を避けて保存」など |
| 販売者・製造者 | 表示の責任者と、製造所の情報(製造者名または製造所固有記号) |
| 栄養成分表示 | 熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量 |
表示のルールは改正されることがあるため、最終的な内容は消費者庁の最新の情報や、管轄の保健所、専門家に確認することをおすすめします。
チョコレートOEMでつまずきやすいポイント
アレルゲンの「コンタミネーション」
自分の商品には乳やナッツを使っていなくても、同じ工場でそれらを扱っている場合は、意図せず混入する可能性があります。その場合は、「本品製造工場では、乳成分を含む製品を生産しています」などの注意喚起表示を入れるのが一般的です。OEM先の工場で他にどんな原料を扱っているかも、確認しておきましょう。
配合を変えると表示も変わる
試作で素材や配合を変えると、原材料の順番やアレルゲン、栄養成分も変わります。表示はレシピが確定してから作成するのが基本です。先にラベルを印刷してしまうと、刷り直しになることがあります。
「ビーガン」「砂糖不使用」などの強調表示
パッケージに「乳不使用」「砂糖不使用」などを入れたい場合は、それぞれにルールがあります。原料だけでなく、乳化剤などの添加物や製造環境まで含めて根拠を確認してから表示しましょう。
OEM先との進め方
- 試作の段階で、使う原料とアレルゲンを共有してもらう
- レシピが確定したら、一括表示の案を作成する
- 販売者とOEM先の双方で内容を確認する
- ラベルやパッケージの印刷前に、最終版をもう一度確認する
この流れをスケジュールに組み込んでおくと、発売直前の修正を防げます。
WHOSE CACAOのチョコレートOEM
WHOSE CACAOでは、カカオ豆からの一貫製造でOEM・ODMをお受けしています。使用する原料や配合の情報を共有しながら、食品表示の作成も一緒に進めていきます。
まとめ
- OEM商品でも、販売者は食品表示に責任を持つ立場にある
- 名称、原材料、アレルゲン、賞味期限、栄養成分などを漏れなく表示する
- 工場でのコンタミネーションや、強調表示の根拠にも注意する
- 表示はレシピ確定後に作成し、印刷前に双方で確認する