オリジナルチョコレートのノベルティ攻略|「渡すだけ」で終わらない、選ばれるギフトの作り方

オリジナルチョコレートのノベルティ攻略|「渡すだけ」で終わらない、選ばれるギフトの作り方

ノベルティチョコレートを受け取って喜ぶ様子

「ただ渡す」から「記憶に残す」ノベルティへ

展示会で配るノベルティ、取引先への年末ギフト、周年記念の粗品——。

企業がチョコレートをノベルティとして選ぶ機会は、想像以上に多いものです。誰もが好きで、日持ちがして、持ち帰りやすい。チョコレートは、ノベルティとして非常に優秀な選択肢ですよね。

でも、こんな経験はありませんか?

展示会でもらったチョコレート、どこの会社のものだったか思い出せない。年末に届いたギフトボックス、開けてみたら他社と同じようなチョコレートだった。もらった瞬間は嬉しいけれど、次の日には忘れている——。

ノベルティは「渡すこと」が目的ではありません。「覚えてもらうこと」が目的です。

せっかく予算を使うなら、「あの会社のチョコレート、美味しかったな」と記憶に残る一品にしたいですよね。

この記事では、オリジナルチョコレートのノベルティを「ただの配り物」から「ブランド価値を高めるツール」に変える方法を解説します。よくある失敗パターンから、価格帯別の提案、そしてブランド価値が上がるチョコレートの条件まで、実例を交えてお伝えします。


オリジナルチョコレートのノベルティ、こんな作り方はNG

ノベルティチョコレートの失敗パターン

まず、よくある失敗パターンを見ていきましょう。これらに当てはまるノベルティは、残念ながら「もらって嬉しくない」「記憶に残らない」結果になりがちです。

NGパターン①:ロゴを入れただけの「既製品感」

最も多い失敗がこれです。

市販のチョコレートにロゴシールを貼っただけ、既製のパッケージに社名を印刷しただけ。確かに「オリジナル」ではありますが、もらった側は一瞬で「ああ、よくあるやつね」と思ってしまいます。

問題点:

  • 中身は他社と同じ
  • 「とりあえず作った感」が伝わる
  • ブランドイメージがむしろ下がることも

ロゴを入れることは大切ですが、それだけでは「オリジナル」とは言えません。

NGパターン②:安さ優先で味を犠牲にする

「配る数が多いから、できるだけ安く」

気持ちはわかります。でも、安価なチョコレートは、食べた瞬間に「安い」とわかってしまうものです。

問題点:

  • 「この会社、ケチだな」と思われる
  • 美味しくないから食べきれず、捨てられる
  • マイナスの印象を残してしまう

ノベルティは、お金を払って悪印象を買っているようなものになりかねません。安さ優先は、長い目で見ると「高くつく」選択です。

NGパターン③:ストーリーがない「無個性チョコ」

パッケージはそこそこ綺麗、味も悪くない。でも、「なぜこのチョコレートなのか」という理由がない。

問題点:

  • 話題にならない
  • SNSに投稿したくならない
  • 「美味しかった」以上の感想が生まれない

今の時代、ノベルティは「もらった人が誰かに話したくなる」かどうかが重要です。ストーリーのないチョコレートは、会話のきっかけにならないのです。

NGパターン④:パッケージと中身の「ギャップ」

高級感のあるパッケージなのに、開けてみたら普通のチョコレート。逆に、素晴らしいチョコレートなのに、パッケージが安っぽい。

問題点:

  • 期待を裏切ると信頼を失う
  • チョコレートが良くても伝わらない
  • ブランドの「ちぐはぐさ」を印象づける

パッケージと中身は、同じメッセージを語る必要があります。

NGパターン⑤:相手を考えない「自己満足チョコ」

「うちの会社のイメージカラーは青だから、パッケージも青で」 「創業年を刻印したい」 「社長の似顔絵を入れよう」

……それ、もらった人は嬉しいでしょうか?

問題点:

  • 自社アピールが強すぎて引かれる
  • もらった側の「嬉しい」を考えていない
  • 最悪、恥ずかしくて人前で開けられない

ノベルティは「渡す側の満足」ではなく「もらう側の喜び」を設計するものです。


価格帯別|オリジナルチョコレートノベルティの選び方

価格帯別のノベルティチョコレート比較

「じゃあ、いくらかければいいの?」

正直な話、予算によってできることは大きく変わります。ここでは、価格帯別に「何ができるか」「どんな効果が期待できるか」を整理します。

【価格帯①】〜300円/個:大量配布向け

想定シーン:

  • 展示会での大量配布
  • セミナー参加者への配布
  • 店頭での無料サンプリング

この価格でできること:

  • 既製クーベルチュールをベースにした成形
  • シンプルなパッケージへのロゴ印刷
  • 基本的な味のバリエーション(ミルク・ダーク)

正直な評価:

この価格帯で「感動」を生むのは難しいです。ただし、「悪くない」「普通に美味しい」というラインは狙えます。

ポイントは「マイナスを作らない」こと。 安っぽく見えないパッケージ、不快感のない味。それだけで、この価格帯では十分に差がつきます。

大量配布で「名前を覚えてもらう」きっかけにはなりますが、「ファンを作る」には力不足です。

【価格帯②】300円〜800円/個:印象を残す

想定シーン:

  • 商談後のお土産
  • 来社記念品
  • キャンペーンの景品

この価格でできること:

  • 高品質クーベルチュールの使用
  • オリジナルフレーバーの開発
  • ブランドストーリーを伝えるパッケージデザイン
  • 小ロット対応(100個〜)

正直な評価:

この価格帯から「美味しい」と言ってもらえるチョコレートが作れます。

「もらって嬉しい」を狙えるゾーンです。 パッケージにストーリーカードを同封したり、産地やこだわりを伝える仕掛けを入れたり。「ただのチョコレート」から「語れるチョコレート」への転換点になります。

【価格帯③】800円〜1,500円/個:記憶に残す

想定シーン:

  • VIP顧客へのギフト
  • 周年記念品
  • 株主優待

この価格でできること:

  • Bean to Bar製法でのオリジナル開発
  • 産地選定からの味設計
  • 高級感のあるパッケージ・化粧箱
  • ストーリーブックレットの同封

正直な評価:

ここから「感動」を設計できます。

Bean to Bar製法を選べば、「他にない味」を作ることが可能です。 カカオ豆の産地を選び、焙煎プロファイルを調整し、あなたの会社のためだけに味を設計する。もらった人が「これ、どこのチョコレート?」と聞きたくなる一品が作れます。

「渡す」行為が「ブランド体験」になる価格帯です。

【価格帯④】1,500円〜/個:ブランド資産を作る

想定シーン:

  • トップクライアントへの特別ギフト
  • ブランドの象徴としての記念品
  • 限定販売・転売不可の希少品

この価格でできること:

  • 完全オリジナルのBean to Barチョコレート
  • 希少産地のカカオ使用
  • 特注パッケージ・桐箱・木箱
  • ペアリング提案(ワイン・ウイスキー等)
  • ストーリーを伝える冊子・動画QRコード

正直な評価:

これはもう「ノベルティ」ではなく「ブランド資産」です。

限られた相手にだけ渡す、特別な一品。もらった人は、そのチョコレートを通じてあなたの会社の「世界観」を体験します。味、香り、パッケージ、ストーリー——すべてが一体となって、ブランドを語ります。

「あの会社のチョコレートは特別だった」という記憶は、ビジネス関係にも確実に影響を与えます。


ブランド価値が上がるチョコレートの条件とは?

ブランド価値を高めるチョコレート

では、具体的にどんなチョコレートなら「ブランド価値を上げる」ことができるのでしょうか。

条件①:「なぜこのチョコレートなのか」が説明できる

これが最も重要です。

「なんとなくチョコレートにした」では、ブランド価値は上がりません。

良い例:

  • 「創業の地・インドネシアのカカオを使いました」
  • 「お客様への感謝を込めて、職人が一枚一枚手作りしています」
  • 「サステナブルな調達にこだわり、フェアトレードカカオを選びました」

理由があるから、語れる。語れるから、記憶に残る。

ストーリーのあるチョコレートは、もらった人が「これ、どういうチョコレート?」と聞きたくなります。その会話こそが、ブランド価値を高める瞬間です。

条件②:パッケージと味が「同じメッセージ」を語っている

高級感のあるパッケージなら、中身も高級でなければなりません。逆に、素朴で温かみのあるブランドなら、クラフト感のあるパッケージが合います。

チェックポイント:

  • パッケージを見たときの印象と、食べたときの印象が一致しているか
  • ブランドの世界観が、味・香り・見た目のすべてで表現されているか
  • 「期待」と「体験」にギャップがないか

パッケージは「予告編」、チョコレートは「本編」です。 予告編と本編が違う映画は、酷評されますよね。

条件③:Bean to Barなら「本物の独自性」が出せる

ここが、一般的なOEMとフーズカカオの違いです。

通常のOEMでは、既製のクーベルチュール(製菓用チョコレート)を加工してオリジナル商品を作ります。パッケージは変えられますが、チョコレートの味自体は、他社と同じ原料ということになります。

Bean to Bar製法なら、カカオ豆の選定から始めて、焙煎、粉砕、調合まで一貫して行います。**味そのものが「あなただけのオリジナル」**になるのです。

製法 味の独自性 ストーリー性
クーベルチュール加工 △ 限定的 △ パッケージ中心
Bean to Bar ◎ 唯一無二 ◎ 産地・焙煎を語れる

「うちのノベルティチョコ、他とは味が違うんですよ」と胸を張って言えるかどうか。

これがブランド価値を上げるチョコレートと、そうでないチョコレートの分かれ目です。

条件④:もらった人が「誰かに話したくなる」要素がある

現代のノベルティは、「受け取る」だけで終わりません。

SNSに投稿される、同僚に見せる、家族に話す——もらった後の「二次的な広がり」が、ノベルティの真価を決めます。

話題になる要素の例:

  • 「このチョコレート、インドネシアの標高1000mで育ったカカオらしいよ」
  • 「パッケージの裏に、農園の写真と生産者の名前が書いてある」
  • 「QRコードを読み込むと、製造工程の動画が見られる」

「食べたら終わり」ではなく「食べてから始まる」チョコレート。 それがブランド価値を上げるノベルティの条件です。


フーズカカオのノベルティ事例

フーズカカオの事例紹介

フーズカカオでは、さまざまな企業様のオリジナルチョコレートノベルティを手がけてきました。いくつかの事例をご紹介します(守秘義務により社名は伏せています)。

事例①:IT企業の周年記念品

課題: 創業10周年の記念品を探していたが、「普通のノベルティ」では社員やクライアントの印象に残らないと感じていた。

提案: Bean to Bar製法で、企業理念を「味」で表現するチョコレートを開発。「革新と挑戦」をテーマに、エンレカン産カカオの鮮烈な酸味を活かしたダークチョコレートを設計。

結果:

  • 社員から「こんなチョコレート初めて」と好評
  • クライアントから「御社らしいギフトですね」という反応
  • SNSでの投稿多数、採用ブランディングにも寄与

事例②:高級旅館の宿泊者向けアメニティ

課題: 客室に置くチョコレートを探していたが、市販品では「高級旅館」のイメージに合わなかった。

提案: 旅館の所在地である地域の食材を使い、「この土地でしか味わえないチョコレート」を開発。地元の柚子と、タイ・ランパーン産カカオのフローラルな香りを組み合わせたオリジナルレシピ。

結果:

  • 「このチョコレート、どこで買えますか?」という問い合わせ多数
  • お土産として追加販売を開始、新たな収益源に
  • 旅行メディアで「客室のチョコレートが絶品」と紹介される

事例③:金融機関のVIP顧客向けギフト

課題: 上位顧客への年末ギフトを毎年送っているが、「また同じようなもの」と思われている懸念があった。

提案: Bean to Barで、毎年産地を変えるシリーズを企画。1年目はインドネシア、2年目はタイ、3年目はベトナム……と、「来年はどこのカカオだろう」と楽しみにしてもらえる仕組みを構築。

結果:

  • 「今年のチョコレートは何ですか?」と事前問い合わせが来るように
  • ギフトがきっかけで商談の話題になることが増加
  • 顧客との関係性強化に貢献

事例④:ヘルスケア企業のセミナー配布品

課題: 健康関連のセミナーで配布するノベルティを探していたが、「健康を訴求する会社が甘いお菓子を配るのはどうか」という社内の声があった。

提案: 高カカオ(72%)のダークチョコレートをBean to Barで開発。カカオポリフェノールや食物繊維など、カカオ自体の健康効果を訴求できるストーリーカードを同封。

結果:

  • 「健康に良いチョコレート」として違和感なく配布
  • ストーリーカードが会話のきっかけに
  • 企業イメージとの整合性が取れたノベルティに

オリジナルチョコレートノベルティ、OEM会社の選び方

最後に、オリジナルチョコレートのノベルティを依頼するOEM会社を選ぶポイントをまとめます。

ポイント①:「味から作れる」かどうか

多くのOEM会社は、既製のチョコレートにロゴを入れる「パッケージカスタマイズ」が中心です。

本当のオリジナルを作りたいなら、「味から作れる」会社を選びましょう。 Bean to Bar対応のOEM会社であれば、カカオ豆の選定から関われます。

ポイント②:小ロット対応しているか

ノベルティは用途によって必要数が大きく異なります。

100個から対応してくれるか、試作は何個から可能か、を確認しましょう。 フーズカカオでは、小ロットからのご相談も承っています。

ポイント③:パッケージまで一貫して相談できるか

チョコレートを作る会社と、パッケージを作る会社が別だと、「味とデザインのチグハグ」が起きやすくなります。

チョコレート開発からパッケージデザインまで、一貫して相談できる会社が理想です。

ポイント④:ストーリーづくりを手伝ってくれるか

ノベルティは「渡して終わり」ではありません。もらった人に「語れる」素材を提供できるかどうかが重要です。

産地のストーリー、製法のこだわり、味の設計意図——これらを言語化して伝えてくれるOEM会社を選びましょう。


まとめ:ノベルティは「渡す」ではなく「伝える」

オリジナルチョコレートのノベルティは、ただ配るためのものではありません。

あなたの会社の価値観、こだわり、相手への感謝——それを「味」と「ストーリー」で伝えるツールです。

安いチョコレートを大量に配っても、記憶には残りません。

でも、「なぜこのチョコレートなのか」を語れる一品なら、もらった人の心に残ります。そして、その記憶は、ビジネスの関係性にも確実に影響を与えます。

フーズカカオは、Bean to Bar製法で「味から作れる」OEMパートナーです。

カカオ豆の選定から、焙煎プロファイルの設計、パッケージとの統合まで、「記憶に残るチョコレート」を一緒に作りませんか?


オリジナルチョコレートノベルティのご相談

「こんなノベルティを作りたい」「予算内でどこまでできる?」

まずはお気軽にご相談ください。用途、数量、予算に合わせて、最適なご提案をいたします。

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